ノンキーハイカーズ

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zoom RSS  『上をいく』

<<   作成日時 : 2010/04/24 01:05   >>

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  ノンキーハイカーズ著


  友達の雅子を持つこと30分。
 待ち合わせの喫茶店は、地方の中心都市で、、よくある○○銀座の真中にある。
 ビルの2階にあり、下を行き交う通行人の顔までもよく見える。
 特殊ガラスのために、こちらからは見えても、外側からは見えないところがいい。


 私が通う女学校は、喫茶店は出入り禁止になっている。


 下を見ると、人混みの中をスイスイ掻き分けて歩く姿からして、すぐ雅子と分かる。
 お店の人に、雅子の好きなカプチーチノを注文をする。

 「待った。あっ、ありがとう。私の好きな珈琲が既にあると、女王様の気分ね」
 何よ、随分待たしといて、何様よ、と言いたいところだが。   
 ここは校則を破っている間柄、もめごとは起こしたくない。

 お決まりのフルーツポンチを注文する。
 内心、少女の気分が抜け切らないなぁと思いながらも、甘さに溺れる。

 ペチャクチャと話題には事欠かない。

 何気なしに下に目をやると、中学校の同期生の英雄が女の子と歩いている。

 「見て、あの女の子、私達と同じ高校のS子じゃない。
手をつないだりして、よくやるわね、校則禁止よ」と、雅子の好奇心に火が灯る。


 S子に手を握られ、恥ずかしそうに歩いている英雄は、日本でも名高い名門の進学校に通う。
 ここに入ると、東大は間違いなく近い。


 「S子と一緒で、英雄は大丈夫なの、勉強はそっちのけっていう感じね」
 雅子のジェラシー言葉は、エンジン全開に近いといったところか。

 「S子は、今から玉の輿に乗ろうという寸法ね、小憎いわね」

 私には雅子の言葉はどこ吹く風で、スプーンを握る手が先に進む。
 色気話より食い気が勝る。


 高校を卒業して、英雄に東京で出会う。
 東大出のエリート官僚だ。
 久しぶりの再開に、話が弾む。

 一緒になれば将来が楽かなぁ。
 難点は彼の父親譲りの頭の毛の薄さかなぁ。
 頭の毛の薄さ、濃ゆいは関係ないかなぁ。
 中身さえ濃ゆければ、子供も頭のいい子が生まれるかもなぁ。
 普通の家庭以上の生活ができるかなぁ。

 なんて、食指が動いた。

 その日の内に、英雄の手を握り、いいところに一緒に入った。

 英雄とめでたくゴールインした。

 その新婚家庭に雅子が訪れ、

 「どう、S子から頂いた彼との生活には馴れた」とほざく。

 常識年輪を伺い知れるし、嫌味言葉に磨きががかかってきたとよく判る。

 ふん、何よ、横盗りは小さいころからの趣味よ、特権よ。悪い。 
 何て、言いたいがグッと唾を飲み込む。

                           

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
上を行きたいという思いは誰にでもあるんですが、それを実行に移せるかどうか言えば、私には無理です
それに横取りなんて器用なことができないで今までやってきました〜〜o(^▽^)o
風子
2010/04/24 09:05
ノンキーハイカーズさんの創作ものですね。
長編小説になりそうな世界・・・。女の心模様が的確に捉えられていて引き込まれます。続きはあるのでしょうか?。この先が気になりますね。「上を行く」と言うタイトルもなかなかです!。ステキな小説に仕上げて下さい。期待しています!。
きょんば
2010/04/30 23:08
こんにちは。
女性心理は余り判らないのですが、
ストリーとしてこういう書き方でもと思い、
進めました。
普通の生き方が一番ですね。
風子さんへ
2010/05/09 17:43
こんにちは。

続きはポケットにしまいこんであります。
書こうと思えばドンドン湧いてきます。
タイトルは。
これがなかなか難しく思えます。
何故なら、途中でタイトルと反れるなァ〜と
感じたり、あァでもない、こゥでもないなァと。
起承転結!!これもなかなか。
きょんばさんへ
2010/05/09 17:50

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